購読者の皆さまへ。
この記事では、広告企画入門ということで広告映像の制作に携わる人の中でも、特にプランナー・演出といった企画に携わる人の為に『企画とはなにか?』また『どうやったら良い企画を生むことが出来るのか?』について話を掘り下げていきます。
また、企画に携わる人以外でも、広告プロモーション全般において企画の発想法や思考法について触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、本日も始めていきましょう!
広告企画についての記事を書くにあたり、AOI Film Craft Lab.様(略称 : アオイラボ)のご協力を得ています。
広告映像、映画、CMなどに興味がある方は、ぜひ下記をご覧ください!
広告企画とはなにか?
それではまず「広告企画とはなにか」についてお話を進めていきます。まず映像制作の中には、大きく分けて2つの種類があります。
- 課題解決の為の映像 : 広告・プロモーション映像など
- 表現の為の映像 : 映画・MVなど
この講座では、前者(課題解決のための映像)の広告やプロモーション映像など。主に企業の商品を売りたいという課題を解決するための映像企画の考え方ということについて説明していきます。
課題解決の為の映像企画
企画を考える上で重要な3つの要素
企画を考えるにあたり最も重要な要素には、①課題②戦略③表現・施策の3つがあります。
実際の広告のお仕事では、主に戦略と表現・施策のことを合わせて企画と呼ぶことが多いです。
企画の具体例から紐解く
例えば、自動車メーカーの広告のお仕事で「車が若者に売れない」という問題を抱えているとすると、それが課題になります。この課題には「若者が車に乗りたいというニーズや運転をしたいというニーズ」が薄くなっていることが考えられます。
だから例えば、「若者の為にSNSで最高の撮影をする為に車を使って移動したり、友達と楽しい時間を過ごしてSNSにUPする動画を作ろう!」というような売り方をすればよいのではないか。
これが課題の為にとる戦略となります。
その戦略が実際に機能するように、若者向けにTV CMを作る際にインスタ画面のような加工を次々と画面に加えて、Instagramを見ている気分になるTV CMを作ろうという演出や若者が集まる街でSNS映えするような写真が撮れるセットを作って、その中に車を置いて思わず撮影をしてみたくなるような、フォトイベントを開催したらいいのではないか。というアイディア
この演出やアイディアが「表現・施策」エグゼキューションと呼ばれる中の企画の部分になります。
広告企画のまとめ
映像演出の仕事では、戦略までは考えられていて、最後の表現の演出だけを考える仕事もあります。
ですが、この①課題②戦略③企画の3点がしっかりと1つのストーリーとして筋が通っているか?また、このストーリーが他の競合他社や商品と比べて、より売れる可能性が高かったり、課題を適切に解決できるアイディアなのか、そして面白いアイディアになっているかどうか、というところをしっかりと考えて演出をしていくことで、より本質的なアイディアに基づいた演出が出来ると考えています。
「正しい課題設定、良い解決策、面白い表現・施策」この3点が揃わなければ、広告表現としては成立しませんし、この3点が考えぬかれていればいるほど、良い表現が生まれるということになります。
課題は、企業が抱えているものなので、既に明らかであることも多いのですが、良い企画を考える為には、そもそも設定されている課題が正しい課題であるか?ということに疑問を持ち、多方面から物事を考えることも必要になってきます。
以上で、本日の内容『広告企画とは?』についての説明を終えていきます。AOI Film Craft Lab.では、実際に現場で活躍しているプロ目線で更に踏み込んだ内容を発信しています。より本質的な部分を学び、よりレベルアップしたい方はご参加ください!
本日も最後まで、ご購読ありがとうございました。