映像制作に役立つコンテンツや最新情報をお届け『CREPOKE Studio』をお楽しみください!

【映画の照明技術ベスト5】映画的な表現方法のアプローチをご紹介「フィルムメーカーの教科書」

予算が限られているプロジェクトでは、機材にも制限があります。では、どうすれば照明機材を満載したトラックなしで「映画のような」ルックを維持できるのでしょうか?

今日の記事では、映画のようなルックとはどういう意味なのかを検証していきます。そして、どんな予算でも実現可能なライティングテクニックをご紹介します。映画のようなライティングはクリエイティブな解釈が前提ですが、映画のライティングの原則はあなたのクリエイティブの基礎を形成することに繋がります。

これを示すために、最高のDP(撮影監督)がどのような照明セットアップで特定の映画的効果を作り出しているか、いくつかの例をあげていきます。

恭平

この素晴らしい情報を発信するにあたり「StudioBinderの協力を得ています。

彼らのサイト(StudioBinder)では、素晴らしいソリューションの提供や映像業界で役立つ情報を数多く配信しています。ぜひ、下記よりご覧ください!


Roger Deakins監督の撮影テクニック


映画における照明の種類

image via studiobinder

その用途は多岐にわたりますが、クリエイティブな解釈によって、映画のようなライティングを実現します。(そうでない場合もあります)それらは以下の通りです。

どの小道具やシーンに重点を置くか
誰の目線で、どの程度の明るさの光景を見るか
フレームの中で登場人物はどのように違うのか
光の強弱や色により、どのような感情を表現するのか

これらの決定は、それぞれ望ましい効果を生み出すための照明セットアップを計画し、実行することによって技術的に実現されます。しかし、撮影監督は照明器具をセットアップする前に、これらの効果がどのようなものであるかを夢想しなければなりません。


基本的なライティング : 3点照明セットアップ

映画で最も基本的なライティングは、3点照明のセットアップです。3方向から照明を当てることで、被写体の形を整え、背景と区別することが出来ます。

その為には、照明機材が被写体の正面、背面、側面(一般的には)の3方向から被写体を照らす必要があります

KEY LIGHT(キーライト)

キーライトとは、フレームの中で最も目立つ位置にある光のことです。つまり、上の写真のアメリの画像を見ると、顔の画面右側が一番明るいことが分かると思います。これがキーライトです。

FILL LIGHT(フィルライト)

簡単に言うと、フィルライトはフレーム内の影を埋めるものです。アメリの顔の画面左側が影になっていますが、アメリの特徴はちゃんと見えていますよね。これがフィルライトの効果です。

BACK LIGHT(バックライト)

バックライトは、被写体の後方部分を照らす縁の下の力持ちです。多くの場合、バックライトは高いアングルからさし込みます。アメリの肩からうなじにかけての輪郭が薄くなっているのがわかると思います。

一般的には、キーライトとフィルライトでカメラの周りを囲み、カメラから約60度の軸で間隔をあけます


柔らかい照明(光)

シーンの感情表現について語る時、撮影監督たちが良く言及するのが、照明(光)の硬さや柔らかさです

光の硬さ、柔らかさは、光源の大きさや被写体の影に与える影響に大きく関係してきます。

image via studiobinder

HIGHER KEY LIGHT(ハイキーライト)

キーライトの光を強くし、フィルライトを多用することで生まれる効果です。これにより、フレーム内の照明の明るさとバランスが保たれ、ほとんど影が出来ません。これは、フレーム内のオブジェクトとオブジェクトの照明のバランス、つまり照明比と呼ばれるものです。

image via studiobinder

DIFFUSED OVERHEAD LIGHTING

ゲルフィルターやランタンなどの拡散材で光源を柔らかくて、影を減らすことが出来ます。この照明テクニックは、クローズアップの撮影に最適です。

image via studiobinder

強い照明(光)

逆に、明るい日光を含む小さな光源は、被写体の影を濃くします。控えめに言って、これは避けるべきでしょう。しかし、怪しく不安定な人物が登場する古典的なフィルム・ノワールに代表されるように、ドラマチックな効果を生み出すこともあります。

image via studiobinder

KICKER LIGHT WITH SOFT FILL

この効果では、バックライトは被写体の顔の側面に当たります。天使のような光の輪を作ることができ、非常に柔らかいフィルライトで顔を優しく照らし続けることが出来る方法です。


LOW KEY LIGHT

ローキーライティングとは、フィルライトの光を最小限に抑え、意図的に影をつけることです。ドラマチックな演出や怪しげな演出、あるいは恐怖感を与えることが出来るテクニックです。


モチベーテッドライティング

撮影監督がセットを照らす時、シーンの中のどこから光が来るのかを常に考えています。例えば、既にある実用的な照明(街灯や車のヘッドライトなど)を、その効果を高めるために選ぶことがあります。

これがモチベーテッドライティングです。

オスカーを受賞した撮影監督Roger Deakins(ロジャー・ディーキンス)は、意欲的な照明の選択で知られています。ロジャー・ディーキンス氏は『ジェシー・ジェームズの暗殺』の撮影において、次のようなショットを撮影しています。

このシーンの照明は、ご覧の通り、役者が持っているランタンが動機となっています。このような照明がうまくいくと、観客はその行為に気付かないのです。


PRACTICAL SET LIGHTING(実用的な照明)

多くの場合、セット周辺にある既存のランプや照明ソケットを使用してシーンを照らすことが出来ます。これは実用的な照明と呼ばれ、セットの広い部分を見せる必要がある場合や長時間の撮影でセット内を移動する場合に特に有効です


『ムーンライト』のダイナーのシーンがそうでした。TIFF Originalsのインタビューで撮影監督のJames Laxtonは、ワイドフレームでその場所が見えるようにする為、実用的なセット照明を使用した事を話しています。

要するに、食堂の周りにある既存の光源の電球をより強いものと交換したのです。このシーンでは、食堂の広い範囲が見えてしまうので、実用的な光源に頼り、さらにソフトでバランスのとれた光を得るためにLEDライトマットも一部持ち込み撮影を行いました。

下記の動画では、ロジャー・ディーキンス氏が実用的な照明へのアプローチを語っています。


自然光のフィルム照明

「Natural Film Lighting(自然光のフィルム照明)」とは、撮影場所に既にある光を利用し、加工することです

撮影前に、カメラをもって撮影場所に行き、自然光の持ちを確認することが出来ます。そこで、どのような照明が必要なのか、どのように光を調整するのかを決めます。例えば、バウンスボードで光を反射させたり、黒い布で光を遮ったりします。

この動画の中でロジャー・ディーキンス氏は、子供の頃、釣りに出かけて自然光の振る舞いに注意を払うことを初めて学んだと話しています。また、ライティングに関してもシンプルであることを提唱しています。


撮影監督エマニュエル・レベツキ氏は、アレハンドロ・イニャリトゥ監督の『レヴェナント : 蘇えりし者』で自然光のフィルム照明を最大限に活用しました。

彼のGoldDerbyでのインタビューは、屋外撮影場所での利用可能な光の見つけ方とコントロールについて素晴らしい入門書となっています。

例えば、マジックアワーと呼ばれる一日の終わりの太陽が作り出す柔らかな光を、特定の瞬間に使用することについて話しています。更に、撮影場所の選定や時間帯による見え方の違いによって、撮影にふさわしいムードが生まれたと語っています。


学校では習わない照明のコツ

全ての美学的原則と同様に、照明の選択も撮影監督やディレクターによって非常に個性的な解釈がなされます。これらのテクニックは、純粋にイメージを喚起する手がかりを最大限に引き出すためのものなのです。

更に、詳しく知りたい方は、ライティング以外のシネマトグラファーのテクニックでストーリーテリングを強化する方法をお読みください。


恭平

この素晴らしい情報を発信するにあたり「StudioBinderの協力を得ています。

彼らのサイト(StudioBinder)では、素晴らしいソリューションの提供や映像業界で役立つ情報を数多く配信しています。ぜひ、下記よりご覧ください!





CREPOKEをフォローして新着記事を受け取ろう!
>ブログ広告の出稿なら「CREPOKE Ads」

ブログ広告の出稿なら「CREPOKE Ads」

3DCGを用いた映像制作をはじめとするデジタル・コンテンツの情報を発信するCREPOKE Studioでは、ブログ・記事広告の新規受付を募集しています。求人掲載、商品・サービス紹介など承っております。まずは、お気軽にご相談ください。

CTR IMG