データモッシュ : あなたの映像を幻覚体験のように仕上げる方法

データモッシュとは何か、データモッシュの効果を出すための最適な方法について、全てを学びましょう。

恭平

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ピクセルやグリッチエフェクトを見て、「どうしたら、そのような表現が出来るのだろう?」と不思議に感じることもあると思います。今回は、ピクセルグリッチエフェクトの中で最も要望が多く、爆発的な人気を誇る「データモッシュ」と呼ばれるエフェクトをご紹介します。

ピクセルが有機的にグリッチし、溶けたり、複製されたり、あるいは動画の次のシーンにプロジェクションマップのような効果を生み出すというものです。下記のような映像をMVやPVで見たことがある方も多いのではないでしょうか?
image via premiumbeat
A$AP Mobのミュージック・ビデオ「Yamborghini High」がリリースされたことにより、データモッシュは一躍注目を集めました。このビデオでは、全編にわたってドープなデータモッシュが使われています。


データモッシュとは何か

データモッシュとは、動画の圧縮を混乱させ、画素情報を破損させるのです。圧縮された動画には、i-フレームとd-フレームがあります。i-フレームは基本的にはビデオフレームな完全なイメージであり、d-フレームはi-フレームのピクセルがどこに移動する必要があるかで構成されています。

d-フレームは、画像全体ではなく、画素の動きだけを記録しているので、動画圧縮の効率が非常に良いのです。しかし、d-フレームが破損したり、i-フレームが削除されたりすると、画面上のピクセルが極めて不具合な動きをするようになります。

その結果「データモッシュ効果」と呼ばれるものが発生する仕組みなのです。

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歴史的には、これは明らかに映像圧縮や映像信号にエラーが発生した事を意味するため、望ましくない視覚効果であると考えられてきました。

私が初めてこの効果(意図しないバージョン)を見たのは、携帯型デジタルテレビ受像機でビデオを見ている時でした。また、雷雨の時に衛星放送を見ている時にも映像信号に何らかの干渉があり、発生した事もあります。


データモッシュの種類

前述したように、圧縮されたビデオのi-フレームまたはd-フレームにエラーが発生すると、データモッシュが行われます。この場合、2種類のピクセル効果が発生します(2つの効果が混在する場合もあります)

一つ目は、映像のi-フレームが削除される場合です。この場合、前のシーンのピクセルが次のシーンに投影されるため、まるで次のショットにプロジェクションマッピングやトラッキングされたような仕上がりになります。

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二つ目のタイプのデータモッシュの不具合は、ビデオのd-フレームが重複している場合に発生します

この場合、同じ動きの中で、画素が何度も複製されるため、画像と色が溶け合ったりブルームが発生したりしるのです。

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データモッシュ化の2つの方法

映像にデータモッシュエフェクトをかけるには、主に二つの方法があります。一つ目は、After Effectsのプラグイン「Datamosh」を使用する方法です

このプラグインを使った、PremiumBeatのLewis McGregor氏の動画をご覧ください。プラグインにアレンジを加えた編集を見ることが出来ます。

もう一つは、フリーの動画編集ソフトを使って、動画クリップのi-フレームとd-フレームを手動で調整する方法

では、それぞれの方法を以下にてご説明していきます。


データモッシュプラグイン

「Datamosh」は、After Effects用のサードパーティプラグインで、aescripts.comで入手できます。このプラグインは39.99ドルかかりますが、試行錯誤に費やす膨大な時間を節約し、より創造的な実験を試すことが出来るようになります

最近、クライアントのプロジェクトでDatamoshの編集を行ったのですが、Datamoshを使わずにその効果を達成することは考えられません。このプラグインは、基本的にDatamoshのプロセス全体の効率化に繋がります。

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After EffectsにDatamoshプラグインをインストールすると、d-フレームの複製、エフェクトの間隔、継続時間、終了点を設定するオプションが表示されます。また、i-frameを削除するオプションも用意されています。

このプラグインには使いやすいプリセットも含まれており、様々なデータモッシュ効果を素早く作成することが出来ます。Datamosh Quick Start Tutorialで、プラグインの概要とDatamoshingの詳細についてご確認ください。


データモッシュを手動で作成する
(プラグイン不要)

データモッシュのエフェクトを手動で作るのは、かなり手間がかかります。しかし、予算のない映像制作者にとってはこれが唯一の選択肢かもしれません。

まず、データモッシュエフェクトで調整する一連のビデオクリップをエクスポートする必要があります。次に、エクスポートしたビデオをAvidemuxというビデオエディタ(バージョン2.5.4)にインポートします。(この方法はバージョン2.5.4でしか使えないので、注意が必要です)

Avidemuxは基本的にシンプルなビデオエディタですが、ビデオのi-フレームとd-フレームを調整するオプションが含まれています。これによって独自のデータモッシュ効果を手動で作成することが出来ます。Justin OdishoがAvidemuxを使ったデータモッシュの方法を説明するチュートリアルを公開しています。


もしあなたがデータモッシュについて、またデータモッシュの手動プロセスがどのように行われているかについてもっと知りたいなら、ウェブサイト( datamosh.com )をチェックしてみてください。

Avidemuxなどのプログラムをどこで見つけることが出来るのか、またデータモッシュ設定の推奨事項などのリンクが掲載されています。


恭平

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